広報よこはま15ページ 2024(令和6)年12月号 No.910 よこはま彩(さい)発見 vol.24 海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。 この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。 今回は写真家の森 日出夫さんに寄稿していただきました。 海から、空から、記憶を記録する 写真家 森 日出夫 生まれ育った横浜の街を撮り続けて半世紀が経ちます。 海から、陸から、時には空からも撮影します。世の中の変化は早くて、 昔からあった建物がなくなっていたり、風景が変わるとそこがどんな形でどんな色だったか思い出せなくなってしまう。 忘れ去られてしまう街や人の居た風景を残すのが私の日常です。好きな時間帯は明け方で、 赤レンガ倉庫や大さん橋から見る港の朝焼けは光り輝いて美しく、希望を感じさせます。 働く人やジョギングをしている人たちも朝日を浴びてドラマチックな絵になります。 野毛や商店街も早朝に歩くとまた面白く、夜のザワザワとした喧噪がリセットされ、 新しい一日が始まる予感を浴びながらシャッターを押すと昨日とは全く違う表情が写っています。 写真はヘリコプターで上空から撮影した長年気になっていた「扇島」の製鉄所です。 許可を得るまで時間がかかりましたが、どうしても撮りたかった場所でした。 失って初めて存在の大きさに気付くことがわかっていたからです。まさに休止される一歩手前でした。 第2高炉の火が消える瞬間まで記録することができました。 稼働が止まる夜中の3時頃、働いていた人たちの目に涙が溢れていたあの瞬間が忘れられません。 扇島からみなとみらい21地区方向を望む(2023年撮影) 森 日出夫(もり ひでお)  写真家。1947年、横浜市生まれ。 JPS(日本写真家協会)所属。 長年撮り続けた横浜の港・街・人を「森の観測」と名付け、それらの作品を写真集や個展に多数発表。 1996年、ニューヨークADC MERIT AWARD受賞。2001年、横浜文化賞奨励賞受賞。 ウェブ版では抽選で読者プレゼントあり 問合せ 政策経営局広報課 電話045-671-2331 ファクス045-661-2351 スマートフォンでビデオ通話する119番通報 LIVE映像通信システム〜映像119〜を運用しています 「映像119」は、通報者のスマートフォンと消防司令センターをビデオ通話でつなぎ、 傷病者や災害現場などの情報を映像で確認するシステムです。 救急車が到着するまでの間も、適切な対処方法を動画等で配信し、有効な応急手当てを支援するなど、救命率の向上につなげます。 利用には事前登録等は不要です。119番通報を受けた指令管制員が、必要な場合に案内を行います。 「あんしん救急」知って予防!救急車 急な病気やケガを防ぐための日ごろの備えや、救急車を呼ぶか迷った時の相談先などをまとめたリーフレットを消防署などで配布しています。 詳しくはこちら LIVE映像通信システムを使用する流れ ※通信料は通報者負担となります。 通報者 傷病者を発見し、119番に通報する。 消防司令センター 傷病者の状態や現場の状況などから有効と判断した場合に、通報者のスマートフォンにメッセージを送信。 通報者 メッセージから消防司令センターに接続。傷病者などの様子を動画で送信。 消防司令センター 映像からより詳しい状況を把握。応急処置の映像などを送信または方法を伝達。 通報者 消防司令センターからの指示に従い、応急手当てをして救急車が到着するのを待つ。 応急処置の映像 問合せ LIVE映像通信システムについて 消防局司令課 電話045-334-6412 ファクス045-334-6720 「あんしん救急」について 消防局救急企画課 電話045-334-6413 ファクス045-334-6710